猛烈に練習してもピアニストのように絶対弾けない理由

幼き頃からずっっと思っていた。

練習時間を増やせば上手くなれる…

 

正直私は英才教育というものを受けたことがないから、高校生までインベンションもきちんと教えられない先生の元でピアノを習っていた。一歩たりともプロピアニストの演奏に近づけないという手応えを感じていた。特にアゴーギク、テンポルバートの領域。同じソナチネなのになぜテンポが動くのか?

 

その答えをくれた先生はいない。

というか、答えられた先生はいなかった。

 

高校卒業後は音大へ進学。教授レベルの先生に師事してもだ。そのあとは海外在住する機会あってモスクワ音楽院のピアニストの先生にも師事。卒業してからは相当修行は積んだ。

 

それでも答えはなかった。

 

だから自分で探した。

 

 

何が違うの?

ようやく基礎のクオリティーが根底から全く違うことに気がついた。

 

まずはその根本的な奏法テクニックの一部。

スタッカートとレガート。そのクオリティー

 

スタッカートは種類が最低でも数種類のタッチを要する事、その時の音の響き方…楽曲の中で音符を見た瞬間に使い分ける。それには弦楽器の発音を知らなければならなかった。基礎の根底になる古典音楽には必須だった。だから弦楽四重奏を聴いた。自分のピアノ曲をその編成で編曲したりした。

 

スタッカートの種類、

1、指先

2、手首

3、前腕

4、ポルタメント

 

全て音の長さが異なり、響きも違う。これを使い分けれていなければ、正しい古典ソナチネソナタにはなっていないしプロピアニストのような演奏には絶対ならない。

 

まずは近づける入口としての助言。

基本中の基本。弦楽四重奏をとことん聴く。音だけじゃなく弓の使い方をよく見る。それがピアノの音色作りを助けてくれるはず。アンサンブル経験は最も大切な経験となる。

 

YouTubeだけだと残響の感覚がよくわからないから生演奏が良い。